電子書籍

KDPへの関心の推移と代行サービス

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私が行っている「電子書籍制作代行サービス」は主にKDPと呼ばれる、Kindleの書店に自作の本を出版できるサービスを対象にしています。

では、KDPはどれくらいの関心を持たれているのか。

GoogleトレンドでKindle ダイレクトパブリッシングをトピック検索すると、以下のような結果になります。

開始が2007年の11月なのですが、そこからしばらくは日本では単発的な関心にとどまっていました。それが2012年10月に日本でKindleストアが開始されると関心が急上昇しました。

その後トレンド的には落ち着いていきますが、新型コロナウイルス感染症の流行に合わせるように再度上昇に転じており、現在は過去最高レベルの関心(検索数)になっているようです。

これは電子書籍の普及が進んだことや、新型コロナで外出制限などがかかる中で自費出版への関心が高まったからではないかと推測できます。

逆に言えば、関心が高まると市場規模が拡大するので、サービス提供者は増えます。

そうすると、競争が増え体力がある企業のほうが有利になるので、私のような個人でやっている人は非常に厳しくなります。

スキルマッチングサービスなどでも価格競争になってくるので、薄利多売状態になります。多売というほど依頼はありませんが(苦笑)

また、出版側としても、KDPというもの自体への価値(電子書籍での自費出版という開拓的要素)は低下し、純粋な本としての価値を求められるようになるので、要求されるハードルは上がっているはずです。

というわけで、私としては制作代行サービスの役割はほとんど失われてきていると思っています。

もちろん「全然分からない!」「時間がない!」という人には一定のニーズはあると思いますが、スキルマッチングサービスを探せば格安でやってくれる人もいるので、あえて選んでくれる人がどれくらいいるのか……という感じです。(こういうサービスはありがたい反面、単純系のサービスでは価格破壊を引き起こすので辛い部分もありますね)

そもそも小説など、画像がほとんどないものであれば、ワードを直に入れても問題ないレベルになっており、わざわざ変換を頼むニーズはほとんどないでしょう。

当然、私としてはクオリティであったり、丁寧に希望を叶えるということはきちんとやってきた自負はありますし、そこはありがたいことに評価していただいています。修正回数に制限もないし、一部の差し替えなら無償で対応するなどアフターケアもやっています。画像の回り込み、ルビを入れる、脚注にすべてリンクを張るなど、手間が非常にかかる作業も請け負っています。

画像が多かったり、細かい調整をしたい方には私のようなタイプにご依頼いただくといいかなと思います。

という突然の宣伝!

まあ、今後も提供は続けるつもりですが、客観的に見れば、もう成長が望める分野ではありません。

スキルが活かせればいいですが、なかなか難しいよな~と思ったりしていて、今後の行く末を悩んでいます(笑)

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